取扱い分野紹介防錆

防錆・反応性塗料

さびで錆を制す、新発想の鋼構造物の維持管理

パティーナロック

“パティーナ”とは防食性の高い“さび”のこと。

さびで錆を制するという画期的な技術で母材を守ります。

パティーナロックと錆び

さまざまな環境下に適応し優れた防食性を発揮します。

インフラ、建築等の鋼構造物では昨今腐食による老朽化が問題化して、その維持管理が重要なテーマになっています。

パティーナロック®は、さびで錆の進行を抑える技術で鉄鋼材料の耐食性を飛躍的に向上させ、社会資本構造物の長寿命化に貢献します。

国土交通省 新技術情報提供システム 登録NO.QS-170007-A

特長

  1. 飛躍的なメンテナンスの軽減
  2. 多様な環境に対応した防食効果
  3. 亜鉛メッキ鋼材にも適用可能
  4. 簡単な素地調整でも適用可能

用途

  • 電力、ガス施設分野
  • プラント施設分野
  • 道路、橋梁分野
  • 通信施設分野
  • 商業建築分野

商品説明

鋼材表面に防食的なさびを形成。半永久的に持続し、腐食を抑えます。

経過グラフ

水、酸素のほかいろいろの腐食性物質が、鋼材を透過するのを“パティーナ”が防ぎます。

PatinaLock-Galvaなら、さびによる防食と亜鉛による犠牲防食の両方の効果を発揮。

パティーナロック施工前、施工後

新材料の試行成果報告書(反応性塗料)

作業名

現場において反応性塗料及び有機溶剤型(既存塗料)との腐食促進状況の比較

課題名

反応性塗料を使用することで、従来塗料との腐食の状況を明らかにし、鋼材の腐食の発生を遅らせようとするものです

試行のあらまし

  1. 概要
    • JIS K5600-7-1:1999(ISO7253:1964)塗料一般試験
    • 塗料一般試験法は室内で下記の試験方法で中性塩水噴霧に対する抵抗性を決定する方法について規定するとあります。されど現場で試験を行うには規格通りのことが出来ないので次に現場に合った方法で試験試行を致します。尚、塗り板を別途作成し自然環境にて暴露した状況も報告致します。
    • JIS K5600-1-2(ISO1512:1991)塗料採取方法
    • 塗料採取方法は有機系溶剤形(既存塗料)は市場で流通している、阪神高速道路(株)規格品及び反応性塗料(パティーナロック)を現場に搬入使用しました。
    • JIS K5600-1-3(ISO1513:1992)試験用塗料の検分及び調整塗料採取方法
    • 有機溶剤塗料(既存塗料)及び反応性塗料とも、下塗り二層・中塗り・・・上塗り塗料についてメーカーの仕様書の確認及び希釈を行いました。
    • JIS K5600-1-4(ISO1514:1993)試験用標準試験版
    • 西大阪線(西P75橋脚南面全体)を2種ケレンを行い、向かって右側を反応性塗料・左側を有機溶剤型塗料を各4工程(下塗り2回・中塗り・上塗り)を施工しました。
    • 尚、自然環境で暴露する試験版は日本パネル(株)の標準試験版を各3枚ずつ現場施工時に同じく塗装しました。
    • JIS K5600-1-6(ISO3270:1984)養生並びに試験の温度及び湿度
    • 塗装完了後20日間、養生の後に試験を始め、温湿度については規定はありますが、自然の環境下で試行しました。又、自然暴露の方も同じ日に同じように試験を始めました。
    • JIS K5600-1-7(ISO/DIS 2820)塗膜
    • 現場施工については塗膜測定及び塗膜管理表に基ずき測定管理しました。自然暴露鋼板についても 値が出ているとして、測定していません。(塗膜測定管理表を参考にして下さい。)
    • JIS K5600-1-6(ISO2409:1992)付着性(クロスカット工法)
    • 塗装完了後、塗膜乾燥養生後、クロスカットを試行するそれぞれの場所に行いました。尚、自然暴露鋼材にも、それぞれクロスカットを行いました。
  2. 塩溶液
    • 多くの腐食試験で用いられる5%塩化ナトリウム水溶液(100%塩化ナトリウム水溶液を水道水で5%水溶液に希釈)を使用した。
  3. 装置について
    • 枠組み足場に塩水タンク・・・農業用タイマー付き散水装置を設置
      農業用タイマー付き散水装置を設置
  4. 期間
    • 実施期間:平成28年6月~平成28年9月30日
    • 腐食試行比較期間:平成28年7月13日~平成28年9月8日
  5. 腐食試行の構成員
    • 京都マテリアル(株)代表取締役 工学博士 山下 正人
    • 長瀬産業(株)機能化学品事業部 宇木 則倫
    • 神港テクニ(株)代表取締役 防錆管理士 児嶋 進
  6. 腐食試行試験の経過
    • 試験の経過の写真は別途整理して保存しますが、在来塗膜とパティーナ塗膜の比較の差が最初に確認されたのは28年8月3日在来塗装塗膜にわずかに錆の発生が見られるが、パティーナ塗膜には異常が見られなかった。
    • 順次、週に1回水曜日ごとに経過観察をしてきました、結果は在来塗膜は経過が過ぎるごとにクロスカット部の腐食は大きく太くなって行きます。パティーナ塗膜についてはクロスカット部に異常は見られなかった。
    • 経過については9月8日の状況で在来塗膜とパティーナ塗膜に腐食度合いがはっきりとしましたので工期の関係で観察を中止し、足場解体、補修を行いました。
    • 経過詳細写真は別途整理し保存致します。
    • 自然環境で暴露した、腐食状況写真を下記に標示します。写真撮影日は9月8日です。
      腐食状況
      反応性塗料(パティーナ)はクロスカット面に錆は見られず、在来塗料(有機溶剤型塗料)はクロスカット面に錆の発生が見られる。
  7. 今後の対応

    腐食比較施工試験を終えて在来塗膜に比べ、反応性塗料は、腐食を遅らせることが実証されました。
    今後の対応として、ライフコストなどを考え、反応性塗料を採用していただけることで、鋼材を腐食から守っていけると確信しています。

対応商品・仕様

パティーナロック ガルバ PatinaLock-Galva

エポキシ樹脂系反応性塗料(下塗)

パティーナロックF PatinaLock-F

ブチラール樹脂系反応性塗料

パティーナロック PatinaLock 上塗

PatinaLock-Galva専用

適用および塗装仕様例

  PatinaLock-Galva Series

PatinaLock-Galva Series

PatinaLock-Ferric Series

PatinaLock-Ferric Series

適用用途 新設・補修 新設・補修
適用鋼材 鉄、亜鉛メッキ
素地調整 3種ケレン以上 *1 2種ケレン以上 *1
塗装仕様 2層塗〜4層塗 1層塗〜2層塗
調色 可能(専用上塗) 制限有り
上塗塗料 PatinaLock®-上塗 *2 PatinaLock®-上塗 *3
仕様例 一般仕様 重防食仕様  
  1層 PL-G(60μmm) PL-G(60μmm) PL-F(15μmm)
  2層 PL-上塗(55μmm) PL-G(60μmm) PL-上塗(15μmm)
  3層   PL-上塗(55μmm)  

*1 詳細はお問い合わせ、ご相談下さい。

*2 PatinaLock®-上塗(フッ素系、ウレタン系/強溶剤、弱溶剤)

*3 PatinaLock®-上塗(ブチラール樹脂系)

活躍分野

パティーナロック活躍分野
分野 内容
電力、ガス施設 電力会社 亜鉛メッキ送電鉄塔補修
電力会社 亜鉛メッキ変電所設備補修
電力会社 配電設備補修
プラント施設 化学工場 プラント設備補修
樹脂工場 キュービクル補修
製薬工場 ボイラー設備補修
道路、橋梁 公共道路 道路照明等、道路柵補修
通信施設 通信会社 電波鉄塔補修
商業建築 商業ビル 外装亜鉛メッキ外部鉄骨補修
商業施設 立体駐車場支柱補修
商業施設 建物構造鉄骨補修

受賞歴など

第6回「ものづくり日本大賞」特別賞受賞

・長瀬産業株式会社及び株式会社京都マテリアルズ


受賞の数々!

・長瀬産業株式会社及び株式会社京都マテリアルズ

・京都市ベンチャー企業目利き委員会Aランク企業認定

・第26回中小企業優秀技術・新製品賞受賞

・Asian Enterpreneurship Award 2014 Intel賞受賞

塗装・防水のメンテナンス工事のエキスパート

株式会社 神港テクニ

〒663-8177 兵庫県西宮市甲子園七番町9-21

神港テクニ 電話番号
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